桜島の噴火が収まりません。

桜島の山体膨張が始まって19日で1週間です。

桜島では先週木曜、15日から噴火が観測され、19日までの5日間ですでに92回噴火しています。

専門家は引き続き活発な活動が続くとみています。

午前11時ごろの鹿児島県垂水市二川です。

連日続く桜島の噴火の影響が続いています。

林佳伸記者
「こちらは垂水市の牛根です。火山灰が今もなお残っており、歩道を歩くと足跡がつき、車が通ると灰が巻き上がるのがうかがえます」

周辺の住民
「歩道と入り口のところにある。火山灰を流さないとどうしようもない。流してもきりがない。終わりが全く見えない」
「毎日のようにゴーゴーうなっている。これが海底噴火につながれば大変。いつもピリピリはしている」

この時期、旬を迎えるびわの収穫にも影響が出ていました。

ビワの生産者
「今販売の時期になっているので売るのが大変。熟しすぎてもいけないし、青いのもとれない」

5月12日から山体膨張が続く桜島では、爆発を含めた噴火が相次いでいて、18日だけで40回、19日は午後5時までに33回観測されています。

これだけ噴火を続けても山体膨張は収まらないのか。

桜島にある火山防災研究センターの中道治久センター長に聞きました。

火山防災研究センター・中道治久センター長
「ここ2、3日の活動をみると非常に噴火の回数が多い状態。膨張した分が元に戻ったわけではなくて、(噴火して)また膨張してという、早い動きになっている。大規模噴火の前兆となる現象は観測されていない」

山体の膨張は続いているものの、大規模噴火の前兆は見られないという桜島。

今後の火山活動については。

火山防災研究センター・中道治久センター長
「今みたいな噴火爆発を繰り返すというのはある。一回の噴火でたくさんの火山灰を出す噴火はあると思う。気象台の発表に注視してもらえれば」


この5日間の噴火の回数92回とお伝えしましたが、これは2024年1年間の噴火の回数99回に迫る回数です。大規模噴火の前兆はないということですが、日常生活の中でも火山情報を心にとどめておきたいところです。

それでは、19日これからの桜島の降灰予報です。

19日夜のはじめは火口から東、鹿屋市輝北方向に、夜遅くにかけては北東方向、鹿児島県霧島市福山方向に予想されています。

鹿児島テレビ
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