今年で最後の開催となる「越中だいもん凧まつり」が、射水市で18日開かれました。
46年の長い歴史に幕を下すことを決めた関係者の思いをお伝えします。
「せーの!」
大空に舞う大凧。5月の風物詩である射水市の「越中だいもん凧まつり」。
子どもたちの健やかな成長を願って1979年に始まった射水市の恒例行事です。
県の内外だけでなく、時には海外からも多くの人が訪れ、多いときには7万人が訪れました。
中には、畳60畳、重さ150キロのジャンボ凧を100人の引手で空高く舞いあげる姿も…。
しかし、担い手の減少や高齢化のため、実行委員会は今年で最後の開催とすることを決めました。
18日はおよそ6千人が訪れ、家族連れなどが大小さまざまな凧をあげ楽しそうにしていました。
*参加者は
「引っ張るのが楽しい」
「初めて凧をあげてすごく楽しい。子どもたちも喜んでいる」
そして県の内外から参加した16の団体が大凧揚げに挑戦しました。
最後の大凧あげに参加者は…。
*参加者は
「本当に残念。ずっとできると思ってた」
この日は風速7~8メートルと風が強かったですが、越中だいもん凧の会が凧あげに慣れない参加者をサポートしていました。
長年に渡り凧あげを主催してきた会のメンバーにはこみ上げる思いがありました。
「寂しいね」
*越中だいもん凧の会 大橋昭二さん
「凧あげが難しいだけに挑戦したいという気持ちが沸く。難しければ難しいほどこの次はという気持ちで40年やってきた。最後と言うが元気があれば誰かやってほしい。復活してほしい」
射水市では「凧あげ文化の継承を市としても取り組んでいく」としていて、子どもたちを対象にした凧づくり教室を検討しているということです。