価格の高止まりが続く、米についてです。

備蓄米放出の効果が感じられないとの声も上がる中、江藤農水大臣の発言が波紋を広げています。

取材班が訪れたのは福岡市中央区のスーパーです。

こちらの米売り場では国内産5キロが3759円。

一般的な県産米と比べ1000円ほど安く、「複数原料米」と表記されています。

Q.これはもしかして…
◆サニー平尾店 崎秀嗣 店長
「備蓄米です」

この取材をしたのが16日。

3日後の19日、改めて現場を訪れると…

◆記者リポート
「あ、ないですね。備蓄米が置かれていた棚はガランとしています」

あっという間に無くなった備蓄米。

店によると約100袋が2日で売り切れ、備蓄米は今も入荷が不安定な状況が続いているといいます。

こうした中、18日に佐賀市であった講演で江藤農水大臣が発言した内容が波紋を呼んでいます。

◆江藤農水相
「コメを買ったことはありません。支援者の方がたくさんコメを下さるので、まさに売るほどあります」

この発言について江藤大臣は翌日「定期的にコメは買っている」などと釈明しましたが、福岡の街では厳しい声が…。

◆街の人
「もう呆れますね、もう信じられない。備蓄米を出すと言っているけど、今のところその影響がまだないし、『買ったことがありません』とかありえないと思う」

「馬鹿なこと言うね。我々と次元が違うんじゃないかなと思う」

「(4人家族で)5キロが3週間ないぐらいなので、残念な気持ちになる。もう少しご理解いただきたい」

スーパーの米価格は再び値上がり

私たちの生活に直結する米の価格。

農水省は19日夕方、米の最新価格を発表しました。

全国のスーパーの米5キロの平均販売価格は4268円と前の週より54円高くなり、2週ぶりに値上がりしました。

今後の見通しについて専門家に話を聞いたところ、現在政府が行っている備蓄米の放出などの効果で価格が下落傾向が続きそうということです。

一方、燃料費や肥料など生産コストそのものも上昇しているということで「3年前の5キロ、2000円というような世界はおそらくもう来ないだろう」と分析しています。

今後も米の価格や政府の動向が注目されます。

テレビ西日本
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