2028年の完成を目指し計画が進む新たな静岡県立中央図書館。しかし、完成に向けての高いハードルが新たに出てきました。

建設から半世紀以上が経ち、老朽化が進む現在の静岡県立中央図書館。

新たな移転先はJR東静岡駅前が予定され、県教育委員会の計画では整備費の一部に国庫補助金を充てるとしていて、これまで136億円の交付が受けられることを想定していました。

しかし、関係者によりますと実際には交付額は34億円に留まる見込みで、これにより県の費用負担が100億円増える見通しとなっていることがわかりました。

県は5月19日、この事実を県議会の各会派に説明。

すでに2024年、総事業費は物価高騰などを理由に当初の192億円ほどから298億円へと増額されています。

ここからのさらなる増額の可能性に各会派は…。

自民改革会議・相坂摂治 前代表:
改めて議会の中でも「必要である」という理由をもう一度見直していくことも必要

ふじのくに県民クラブ・四本康久 会長:
額にびっくりした。計画を見直していく、練り直すことが必要ではないか

公明党県議団・蓮池章平 団長:
いまこの時点でこういう説明を受けても納得はできていない

静岡県・鈴木康友 知事:
(Q.計画の見直しは必要と思うか?)…

県は新たに63億円分、別の補助金を申請する方針で、費用負担の増額分を45億円程度に抑えたい考えですが申請が通るのかは不透明な状況です。

静岡県教育委員会・山下英作 理事:
元々説明のあった額よりは少し上積みは可能と思っているが、交付金の内容としては今後申請のものもあるので、これからその確保に向けて取り組んでいくということになる

財政的にも厳しい状況が続く静岡県。

突然出た新たな課題にどう対応するのでしょうか?

テレビ静岡
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