国会では石破首相が出席しての集中審議が行われ、年金制度改革法案をめぐり、野党が厳しく追及しています。
年金法案から基礎年金の底上げ策が削除されたことについて、野党側が就職氷河期世代を見捨てたと追及したのに対し、石破首相は苛立ちを露わに反論しました。

立憲・打越参議院議員:
就職氷河期世代が低年金に陥ることは分かっていた。そのために基礎年金底上げ策が必要だと分かっていたんです。自民党のために『消した年金法案』ではないでしょうか。

石破首相:
政府の中でも両論あったものであって、決して自民党の都合だけで遅らせたとか、そういうものでは断じてございません。
打越議員:
選挙目当てで就職氷河期世代を見捨てるなんてことはもう言語道断ですよ。

石破首相:
就職氷河期を見捨てると言いましたか。そのようなことは私は一切言っていない。一部のみを切り取って、それをデフォルメしてお話になるのはおやめいただきたい。
石破首相は基礎年金の底上げについて議論を続ける姿勢を示した上で、その他の年金改革の重要性を指摘し、法案に理解を求めました。

法案は20日に審議入りしますが、難航は必至の情勢です。
(「Live News days」5月19日放送より)
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