北都銀行(秋田市)は15日、2024年度の決算を発表しました。貸出金の利息や債券の売却益が増加したことなどから、2期ぶりの増収増益です。
北都銀行の2024年度決算は、一般企業の売り上げにあたる経常収益が243億7000万円で、前年度より9億200万円増加しました。
経常収益から法人税などを差し引いた純利益は、前年度の5倍以上に増加し、9億4600万円となりました。
2期ぶりの増収増益です。
北都銀行は、貸出金の利息や債権の売却益が増加したほか、融資先の経営悪化などによる不良債権処理に備えた与信関係費用が減少したことが主な要因としています。
ところで、北都銀行は2027年1月に山形県の荘内銀行と合併し、フィデア銀行に生まれ変わります。
2025年4月から実質一行体制となり、新たに佐藤敬頭取が就任しました。
佐藤頭取は「新しい銀行をつくっていくという気持ちで取り組んでいる。今後ブランドイメージを発信し、県民にフィデア銀行の名が浸透するような活動をしたい」と意気込みを語りました。
北都銀行と荘内銀行は、2024年度から役員や部長職で両行の職務を兼任する体制を取っていて、戦略的な人員配置でノウハウの共有などを図っていきたい考えです。