秋田県男鹿市から秋田市沖で計画されている洋上風力発電について16日、発電事業者が風車の建設の拠点となる港湾施設を借りるための契約書を、国や県と取り交わしました。

男鹿市・潟上市・秋田市沖では、国内最大の発電会社JERAや電源開発などで組織する企業連合が、高さ260メートルの着床式の風車21基を設置します。発電量は一般家庭約30万世帯分に相当し、運転開始は一般海域では最も早い、4年後の2028年6月を目指しています。

風車の建設拠点となる「基地港湾」には秋田港が貸し出されることになっていて、16日、発電事業者の企業連合が国や管理者の県と契約書を交わしました。

企業連合が借りるのは国と県が所有する秋田市飯島地区の港湾施設で、計6.4ヘクタールです。

署名を終えた鈴木知事は「大きな一歩になる。安全を最優先に事業を進めてもらいたい」と話しました。

男鹿・潟上・秋田Offshore Green Energyの由井原篤代表職務執行者は「スケジュールをしっかり守ること、安全にプロジェクトを遂行すること、さらに30年間のプロジェクトになるので、地域の皆さんに参加してもらって『このプロジェクトやって良かった』と思ってもらえるプロジェクトにしたい」と語りました。

港湾施設では、風力発電のタワーと呼ばれる支柱部分を置くために、地盤を強化する工事が6月から始まる予定です。

秋田テレビ
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