岩手県・雫石町役場の中に2025年1月にオープンしたその名も「役場食堂」を紹介します。多くのメニューがワンコイン・500円で味わえます。
食堂がなく不便だった雫石町役場に2025年1月、職員待望の食堂ができました。その名も「しずくいし役場食堂」。
驚くのは値段、ほとんどがワンコインです。
来店客からは「すごくリーズナブルで、おいしくてありがたい」「値段が一番。500円で食べれるなんてちょっと安すぎ。悪いかなと思って…大丈夫かな?」などの声が聞かれました。
人気メニューのひとつ・塩ラーメンは、ホタテのだしがきいた透き通った魚介スープであっさり味に仕上げた塩ラーメンです。
食べた時、のどごしも良い中太麺がスープとほどよく絡み、飽きのこない一杯です。
食堂をオープンしたのは、雫石駅や盛岡市の川徳に店を構えるコレクカフェ&ブラン。食堂を開いた背景にはこんな思いがありました。
しずくいし役場食堂 山火としえさん
「雫石町の中心だなと皆さんの出入りを見て思っていた。ここの中心を活性化させて、いろいろな方にご利用いただいてコミュニティーの場として憩いの場にもしていきたい」
役場の職員はもちろん、来庁した人が気軽に立ち寄れる利便性、賑わいを作り出したいという思いが食堂をオープンするきっかけになりました。
来店客
「(この近くで食べるところは)何件かあるが(外出すると)時間通りにはなかなか食べられなかったりするのでありがたい」
「(これまでは)お弁当とか外に出たりしてお昼は済ませていた。選択が増えたとお昼を楽しむ理由が増えた」
しずくいし役場食堂 山火としえさん
「限られた休憩時間の中でしっかりとお腹を満たしてもらい、その後の残りの時間でゆっくりとくつろいでもらえるようにスピード感あるメニューで提供している」
料理は毎日楽しめる日替り丼が一番人気。この日は「豚バラとしめじの甘辛丼」です。
このほかの日替わり丼は、肉と野菜をバランスよく使い、スタミナ・彩りにも気を配ったメニューが並びます。
ランチの定番「カレーライス」は、オリジナルの味を引き出すためにしっかりと炒めた玉ねぎと鶏ひき肉を独自のスパイスで中辛に仕上げています。
和風の出汁を隠し味にしたカレーは、早くもリピーター続出の人気メニューです。
ほかにもカツオの出汁が香るそばとおにぎりのセットは、時間が気になる職員に大好評です。
しずくいし役場食堂 山火としえさん
「ランチ+お茶の場、コミュニティー=お茶の場と考えていて、甘味処にも力をいれていきたい」
「しずくいし役場食堂」は、役場の職員だけでなく、町を訪れた多くの人が楽しめる憩いの場を提供していきます。