手話を使って住民と話す1人の警察官。
手話通訳者の資格を持つ長田幸治(おさだ・こうじ)巡査部長です。

鶴見署北寺尾駐在所 長田幸治巡査部長:
手話通訳ができる警察官がいるという意味で手話駐在所といいます。
耳の不自由な方でも気軽に相談ができるようにと2025年1月から「手話駐在所」の運用がスタート。神奈川県内では2か所目となります。

鶴見署北寺尾駐在所 長田幸治巡査部長:
聴覚障害者、ろう者は情報が足りません。警察の中においても手話ができることによってろう者に早くスムーズに内容が伝わるような社会が実現できたらいいなと思っています。

長田さんが手話を学ぶきっかけは、耳の不自由な住民と出会ったことでした。
鶴見署北寺尾駐在所 長田幸治巡査部長:
筆談するとまあまあ分かるんですけど、長い文章をずっと書いて見せると全く伝わらない。耳の不自由な住民から「手話を身につけてほしい」と言われたので、それがきっかけで手話の勉強を始めました。

地域の手話サークルに通うなど8年に及ぶ勉強で横浜市の登録手話通訳者の資格を取得した長田さん。5月からは県警内に手話クラブを立ち上げ、手話ができる警察官を増やしたいと意気込みます。
鶴見署北寺尾駐在所 長田幸治巡査部長:
誰一人取り残さないというか、情報格差を作らないというところで周り全員が平等であることを目標にしたい。
誰も取り残さない社会を実現したい。手話通訳者、長田さんの活動は明日も続きます。
(「イット!」3月12日放送より)
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