プレスリリース配信元:ビースタイルグループ
育児と仕事の両立「難しい」88.6% ~しゅふJOB総研~
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層の実情や本音を探る調査機関『しゅふJOB総研』(運営会社:株式会社ビースタイルホールディングス 本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、『在宅勤務と育児との両立』をテーマに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層にアンケート調査を行いましたので以下にご報告します。(有効回答数:746件)
■調査結果概要
1.育児と仕事の両立は「難しい」88.6%
2.育児と仕事の両立について:年代別比較
3.3歳未満の子どもがいる人の在宅勤務努力義務化を「知らなかった」74.1%
4.在宅勤務で育児と仕事の両立はしやすくなると「思う」57.0%
5.在宅勤務と両立について:育児との両立の印象別比較
6.フリーコメントより
1.育児と仕事の両立は「難しい」88.6%
2.育児と仕事の両立について:年代別比較
3.3歳未満の子どもがいる人の在宅勤務努力義務化を「知らなかった」74.1%
4.在宅勤務で育児と仕事の両立はしやすくなると「思う」57.0%
5.在宅勤務と両立について:育児との両立の印象別比較
6.フリーコメントより
◇フリーコメントより抜粋(年代:就業形態)
・子供が小学生までは、フル時間の勤務は難しいと感じてます。子供の身の回りをしてあげたり、話を聞いたり、宿題をみてあげたい。そうなると、時短勤務で働ける仕事が増えると、働きやすいです(40代:今は働いていない)
・育児が一段落すると、次は、介護が待っており、結局トータルでずっと、時短や、在宅は必要。なので、在宅が容易に認められるのは有り難い(40代:パート/アルバイト)
・両立は可能だと思うが、何よりも、会社の方の理解力次第だと思う(50代:派遣社員)
・平等と言いながら実際は女性に対する負担が大きすぎる。在宅勤務中でも育児も介護も関係なく仕事を中断せざるを得ない状況になるのは変わらない。男性ももっと協力的になれば少しは負担が軽減されると思う(50代:パート/アルバイト)
・両立と言うより専念して、落ち着いたら復帰できる方が会社にも本人にも、良い気がします(60代:派遣社員)
・長時間労働をなくすことが大切だと思います(50代:パート/アルバイト)
・在宅勤務によって通勤の負担はなくなりますが、在宅勤務だから両立可能という単純なものではない気がします。例えば小学生以上の子どもの育児であれば負担は大きくありませんが、乳幼児や寝たきりの人の介護となると、例え在宅勤務でも容易ではないと思います(50代:フリー/自営業)
・在宅で出来る仕事は、限られていると思う それよりも、柔軟な勤務体制が必要だと思います(50代:派遣社員)
・突発的な休みが生じるのは仕方ないし、会社が理解してくれてるとはいえ、やはり肩身の狭い思いをする。自分たち夫婦以外に、親やファミサポなど、第三者の力を借りないと両立は難しいと感じる(30代:正社員)
・只今在宅勤務中です。企業側がリモートワークの整備を整えてくださっているため、とてもスムーズに研修や業務を行えています(40代:派遣社員)
・ワンオペは、ほんとうにつらいし、女性のほうが稼ぎがすくないからとわたしは夫に言われて仕事を諦め育児をしてきたので、女性の可能性を潰さない、男女平等の社会の実現をしてほしいと心から思います(50代:パート/アルバイト)
・子どもの発熱時、たとえ正社員じゃなくても、なんだかんだ休みづらさはある。繁忙期や、人が足りない状況なんかを知っていると余計に、できたら休みたくないと現実思う。在宅がもっと幅広く選べる社会が身近にあるといい。もっというと、在宅&時短でなければ意味がない(30代:今は働いていない)
・子の看護休暇が全く足りない。子1人につき30日はほしい(40代:公務員/団体職員)
・「両立するための」在宅勤務と称してる時点で、すべきことは倍以上になっていると思う。通勤時間がないことが一番メリット(40代:フリー/自営業)
・時短勤務や中抜けが出来ると良い(40代:派遣社員)
・どんなに法ができても、結局、夫に家事能力、育児能力がなければ意味がないと実感した(50代:パート/アルバイト)
・在宅ワークにも人によっては向き不向きがあると思います。時短で働けると助かります(40代:派遣社員)
・育児中の者です。小6、小3。それぞれ産休育休を取得して復帰していますが、復帰後の子供の体調不良による欠勤が何より高いハードルです。職場にも迷惑をかけますし、時給なのでお給料も減ります。生活のためやむなく働きますが、計画通りに進まない育児と、決められた日時で働かなければいけない仕事。あまりにも相性が悪いです(40代:契約社員)
・両立は難しくどちらかに歪みが出ると思う(50代:パート/アルバイト)
・在宅勤務が出来たとて、月齢の小さい子供だと仕事にならないと思う。家にいて目の前にいるなら遊んで欲しいって子供は思うだろうし、子供の様子を見ながら仕事は難しい(30代:今は働いていない)
・4人目の孫が生まれ フルタイムでは時間的にも体力的にもつらくなったのでパートタイムに切り替えました 産休育休、おばあちゃんにも使えたら助かったのにな(50代:パート/アルバイト)
・誰か一人に集中してしまうことが問題だと感じる。仕事が在宅だとしても、全て一人でやろうとすれば煮詰まるしストレスもたまる。でも在宅だとストレスを発散させる場がなくなってしまうので、そういう面も含めてもっと考えていかなければいけないと思う(40代:今は働いていない)
・制度ができても社内の風潮が整わなければ、事実上、難しさは変わらないと思う(50代:フリー/自営業)
・親に頼れない&旦那の仕事が遅いため、フルで出勤が体力的・精神的に厳しい。時短勤務や在宅勤務が増えれば、育児と仕事を両立しやすい(40代:今は働いていない)
・育児と家事の両立のために保育園があるとは思うが、保育士不足を解消出来ない状態の慢性化をどうにかしないといけないと思う(50代:パート/アルバイト)
・会社によって差がある。両立できる会社へ移りたいと思います(50代:派遣社員)
・私はそれで退職しました。本当に孤独で少子化に貢献しているのに何ですいませんばかり言わなきゃいけないのって思いました(40代:SOHO/在宅ワーク)
■しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎より
仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層に「育児と仕事の両立について、どのような印象をお持ちですか。最も近いものをお教えください」と尋ねたところ「難しい」と答えた人が88.6%に及びました。年代別で比較すると年代が下がるにつれて「とても難しい」と回答した比率が高くなり、30代以下では6割を超えました。小さいお子さんを育てている最中の人が多いと想定される世代ほど、育児と仕事を両立させる難しさをより強く感じるということなのかもしれません。
続けて、「2025年4月から育児・介護休業法が改正され、3歳未満の子どもを育てる人が在宅勤務を選択できるよう、会社が措置を講ずることが努力義務になったことをご存じでしたか」と尋ねると「知らなかった」と答えた人が74.1%でした。いまのところ、あまり認知は進んでいないようです。さらに「在宅勤務しやすくなることで、育児や介護と仕事は両立しやすくなると思いますか」と尋ねると、育児について両立しやすくなると「思う」と回答した人は57.0%。育児と仕事との両立に対する印象別で比較したところ、両立しやすくなると「思う」と答えた人の比率は「両立は難しい」と答えた人が最も高く58.1%でした。しかしながら、在宅勤務で両立しやすくなると思わない人も2割以上います。フリーコメントには、在宅勤務できると通勤に費やしていた時間を有効活用できるようになるといったメリットの一方で、お子さんから目が離せる訳ではないことや時短勤務などとの組み合わせも必要であると指摘する声などが寄せられました。育児と仕事との両立は難易度が高く、在宅勤務も含めて配偶者との協力や時短勤務など、家庭と職場それぞれでの対策を最適な形で柔軟に組み合わせられるようにすることが大切だと考えます。
しゅふJOB総研 研究顧問 川上敬太郎 プロフィール1973年三重県津市生まれ。愛知大学文学部卒業後、大手人材サービス企業管理職、業界専門誌『月刊人材ビジネス』営業推進部部長 兼編集委員などを経て、2010年に株式会社ビースタイル(当時)入社。翌年、調査機関『しゅふJOB総合研究所』を起ち上げ所長就任。これまでに、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫層を中心にのべ50000人以上の声を調査・分析し、300本以上のレポートを配信。2021年に独立し現職の他、ワークスタイル研究家として解説記事の執筆・講演、広報ブランディング活動のアドバイザリーなどに携わる。
実務経験分野は、人材派遣・紹介・アウトソーシングなど人材サービス事業に20年以上従事し、役員・管理職として営業や新規事業の立ち上げ、広報ブランディング、経営企画、人事など事業現場の最前線から管理部門まで管轄するなど多岐にわたる。人材マネジメントから法規制まで、雇用労働分野の幅広いテーマについて多数のメディア出演などを通して意見提言を行う。男女の双子を含む4児の父で兼業主夫。
Facebookページ:『ヒトラボ』編集長(2011年~)/Facebookグループ:『人材サービスの公益的発展を考える会』主宰(2016年~)/すばる審査評価機構株式会社 非常勤監査役/日本労務学会員
◇委員等 厚生労働省 委託事業検討会委員
民間人材サービス活用検討事業「民間人材サービス事業者のノウハウを活用した女性の復職
促進検討会」(平成29~30年度)
労働者等のキャリア形成・生産性向上に資する教育訓練開発プロジェクト事業「プログラ
ム検討委員会」(平成29~31年度)
日本人材派遣協会 派遣事業運営支援部会員(平成20~21年、24年)、内閣府 規制改革会
議雇用WG勉強会(平成26年)など
◇メディア出演 NHK『あさイチ』解説、テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』パネラー、
フジテレビ『みんなのニュース:ふかぼり』解説などのテレビ出演の他、
ラジオ・新聞・雑誌・ビジネス系ウェブメディアなどでコメント多数
◇執筆・その他 ITメディア連載『働き方の見取り図』/JBpress連載『ワークスタイルの行方』他、
日本経済新聞、日経MJ、時事通信、BUSINESS INSIDER JAPAN、プレジデントオン
ライン、J-CASTニュースBizなど執筆・寄稿記事多数。大学や地方自治体、男女共同
参画センターなどでの講演、パネルディスカッションのモデレーターも務める
■調査概要
調査手法:インターネットリサーチ(無記名式)
有効回答者数:746名(※)
調査実施日:2025年3月20日(木)~2025年4月6日(日)まで
調査対象者:ビースタイル スマートキャリア登録者/求人サイト『しゅふJOB』登録者
※調査対象者のうち、家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当 」のいずれかを選択した人のみを抽出して集計。
※当リリースに関して、研究顧問 川上へのインタビューのご要望があれば広報までご連絡ください
<しゅふJOB総研について>「結婚・出産などのライフイベントに関わらず、もっと多くの女性が活躍できる社会をつくりたい」そんな志から始まった2011年設立の研究所です。ライフスタイルと仕事の望ましいバランスに対する社会の理解を高め、女性のみならず誰もが働きやすい職場をより多くつくっていくために、定期的なアンケート等の調査を実施し結果を社会に発信しています。
※過去の調査結果はこちら⇒https://www.bstylegroup.co.jp/news/category/report/
※しゅふJOB総研は、東京大学SSJDAに過去の調査データを寄託しています⇒http://bit.ly/2n8jHIJ
<ビースタイルグループについて>『時代に合わせた価値を創造する』という存在意義 -PURPOSE- のもと、その時代の社会問題や人々の不便を革新的な事業によって解決しようと取り組んでいます。創業以来、しゅふの雇用をのべ20万人以上創出してきた「しゅふJOB」や多様な働き方×ハイキャリアを実現する「スマートキャリア」など人材サービス事業を主軸に、業務自動化支援にも取り組み、目指す未来 -VISION- 『かかわる全ての人がしあわせ』を実現してまいります。
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