山形のある和菓子屋が作る、見た目に華やかなお菓子がいま人気を集めている。

着色料使わず自然のもので色づけした“花”
創業から40年、山形市飯塚町にあるお団子が人気の和菓子店「出羽の恵みかすり家本店」。
母の日にも喜ばれそうな、和菓子「花おはぎ」を作っているという。

店主の説明によると、一番下にもち米が敷いてあり、その上にお花畑をイメージしてあんこで花を作ったカラフルでかわいらしい「おはぎ」だ。
母の日の贈り物の定番・カーネーションをモチーフにした“あんこの花”がのった「花おはぎ」は、職人が一つひとつ手作りで仕上げている。

もち米は県産の「ひめのもち」をベースに、もち麦や黒豆など18種の雑穀をブレンド。
花を形作る「あん」は、北海道産の白豆を使っている。

花の色づけに着色料は使わず、イチゴ・カボチャなど自然のものを使用。この赤い花は、根菜のビーツで色をつけているという。
花好きな店主の母への思いを形にした
こだわりの花おはぎを試食したアナウンサーによると、下のもち米がもっちもちで、カーネーションの形をしたあんがとてもなめらか。ほんのりとした甘さの中に、着色で使われた野菜・ビーツの風味もしておいしかったそう。
すでに母の日向けに300食以上の注文が入っている人気の「花おはぎ」の、開発のきっかけを店主に聞いた。

店主・東海林文明さん:
母が昔から花が好きで、道に生えるお花を摘んで食卓に飾るような人でした。その花のお菓子を何か作りたいと考えていた。あんは自然のもの・食べ物の色で作っていて、あまり入れすぎても、入れなくても色がつかないし、何回か試行錯誤した。蓋を開けるとお花畑がパーッと見えて、『きれいだな』と、びっくりしてもらいたい。

花が好きな母によろこんでほしいとの思いから生まれたひと品。
母の日向けの予約は終わっているが、見た目に楽しい「花おはぎ」、お茶のおともに楽しんでみては。
(さくらんぼテレビ)