富山湾の宝石「シロエビ」に暗雲が立ち込めています。

不漁のため先月29日から休止となっていた射水市のシロエビ漁が、12日再開しました。

シロエビを求め、沖に出た船は4隻。しかし水揚げはなく、13日から20日まで再び休漁することになりました。

先月1日に解禁されたシロエビ漁は10日間豊漁が続いていたものの、その後不漁が続き、先月29日から13日間休漁しました。

能登半島地震による海底地滑りの影響を受け、資源保護のため漁業者が判断したもので、去年に続く休漁となりました。

*リポート
「今シロエビ漁を終えた漁船が漁港に到着しました。きょう漁獲量はどうなっているのでしょうか」

12日はシロエビ漁を行う漁船7隻のうち4隻が沖合いに出ましたが、漁獲はなく、競りは実施されませんでした。

*正喜丸 野口和宏船主
「ショックですね。長い間休んでいたので。劇的に良くなるとは思っていなかったが、ここまで悪いと思っていなかった。みんなショックだと思う」

この状況を踏まえ、新湊漁協は13日から今月20日までの8日間、再び休漁とすることを決めました。

シロエビ漁をめぐっては、去年能登半島地震による海底地滑りの影響で、漁獲量は193トンと前年の35%、過去40年間で最も少なくなりました。

昨シーズンに続く今シーズンの休漁。

新湊漁協や漁師によりますと1つのシーズンで2回休漁となるのは初めてとみられます。

*県水産研究所海洋資源課 三箇真弘研究員
「地震後ということもあって漁獲量は極端に少ないと思う。去年と全く同じ状況ではないと思うので今後状況も良くなるかもしれない。今後どうなるか引き続き状況を見ていきたい」

11月まで続くシロエビ漁、漁獲はいつ戻るのか不安が広がっています。

富山テレビ
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