富山県歯科医師会と富山市民病院が連携して、今年度から障害のある患者に対して全身麻酔下での安心安全な歯科診療が始まりました。

この事業は地域医療の連携強化を図り、知的障害や自閉スペクトラム症などで一般的な歯科治療が困難な障害のある患者を対象に安全な歯科治療を提供するものです。

障害のある患者の歯科治療は開業医などで行われていますが、障害の特性や恐怖心で診療台に座ることや口を開け続けることが困難で治療できないケースもあり、安心安全に治療ができる体制が求められていました。

事業は先月から本格始動し、富山市民病院の手術室で全身麻酔をして、県歯科医師会から派遣された8人の専門歯科医師が虫歯や歯周病治療などを行うことになっています。

先月には1例目として虫歯と抜歯の治療が行われました。

県歯科医師会は今回の連携でかかりつけ医が治療できるほか、口腔内の管理ができより患者に寄り添う治療ができると期待しています。

*県歯科医師会理事 水野二郎医師
「今までなかなか進められなかったことが一歩前進したと思っている。(この事業で)良いこと悪かったことを精査し、安心安全に歯科治療を進めていきたい」

富山テレビ
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