イスラム組織ハマスは11日、アメリカとの協議の結果、アメリカ国籍をもつ人質1人を解放すると発表しました。
ハマスは声明で、アメリカと数日間協議した結果、停戦とパレスチナ自治区ガザへの支援物資の搬入再開に向けた取り組みの一環として、アメリカ国籍をもつ人質の男性1人を解放すると発表しました。
解放される男性は、生きている唯一のアメリカ国籍を持つ人質です。人質の解放は早ければ12日に行われるとしていて、アメリカのウィトコフ中東担当特使もイスラエル入りします。
トランプ大統領は11日早速、SNSにメッセージを投稿し、「残酷な戦争を終わらせ、すべての人質と遺体を返還するための、取り組みの一歩だ」と評価し、仲介国のカタールとエジプトに対し謝意を伝えました。
イスラエルメディアによりますと、今回の交渉にイスラエルは入っておらず、トランプ大統領が13日から中東を歴訪する前にアメリカ政府が外交成果をアピールした形です。
一方、イスラエル首相府は11日、声明で人質の解放に交換条件はないと強調していて、停戦に向けた協議が進展するかは不透明です。