アメリカと中国の高官が5月10日、スイスのジュネーブで貿易問題などを巡る協議を行いました。互いの関税措置で対立する両国が歩み寄るきっかけになるかが焦点です。
協議には、関税交渉を担うアメリカのベッセント財務長官と、中国で経済政策を担当する何立峰副首相らが参加しました。
両国が互いに高い関税措置を発動させてから、高官同士が対面で協議するのは初めてです。
協議に先立ちトランプ大統領は、中国に課している145%の関税について「80%が妥当だ」と引き下げを示唆する一方、中国側はアメリカに安易に妥協しない慎重な姿勢を示しています。
協議ではまた、中国からアメリカへの流入が問題視される違法薬物「フェンタニル」を巡る対応も議題となる見通しです。