元プロ野球選手で北海道日本ハムファイターズで活躍した杉谷拳士さんが9日、出雲市の高校で講演に立ち、生徒たちにこれからの人生に役立つアドバイスを送りました。
杉谷拳士さん:
みなさん初めまして!元北海道日本ハムファイターズ杉谷拳士と申します。よろしくお願いします。
…と話しますが、声が聞こえません…。
マイクのスイッチがオフのままで口パク状態に…「らしい」登場の仕方で姿を見せたのは、元プロ野球選手の杉谷拳士さん。出雲市の出雲農林高校で生徒を前に講演しました。
杉谷拳士さん:
大谷翔平選手、僕、“翔平”って呼んでいた。
生徒:
おお~。
杉谷拳士さん:
そりゃそうでしょチームメイトなんだから。
北海道日本ハムファイターズでは、ピッチャーとキャッチャーを除く7つのポジションをこなし、スイッチヒッターとしても活躍。グラウンドの外でも持ち前の明るいキャラクターで人気になり、現役引退後はタレントとしてバラエティー番組などでもおなじみです。
設立70周年を迎えた出雲市の建設会社が、地域貢献事業の一環として杉谷さんを招きました。
現役時代、ファンやチームメイトだけでなく誰からも愛された杉谷さん。
「人生で大切なこと」として高校生に伝えたのは…。
杉谷拳士さん:
先輩とかと話す時に顔に出さない、これですね。顔に出したら倍になって返ってくるんですよ。
まずは興味を持って、興味を持った事に対して一歩目を踏み出すことが大事。
このあと生徒からの質問コーナーでは…。
生徒:
サッカー部なんですけど、弱小校なんですよ。プロになりたいんですけど、熱い言葉をお願いします。
生徒に寄り添うように親身に答えます。
杉谷拳士さん:
何を犠牲にできるかってことだよね。いま何を犠牲にできるんですか?プロになるために。
生徒:
プライベートは…。
杉谷さん:
小学校の時からプライベートと青春を犠牲にしてまでもプロで勝負するんだっていう思いがあって、プロで勝負をしたいっていう人はいっぱいいるけど、本当にそれができる人がいるのかっていう…。
約2時間の熱のこもった講演に生徒たちも引き込まれました。
生徒:
元アスリートからの話を聞けて、今後の部活のモチベーションにつながって、良い機会だった。
生徒:
僕も見習って、礼儀とかもちゃんとして成長していきたいと思いました。
生徒:
お話が上手で、聞いていてすごく楽しくて、3つの社会で大事なことを自分もやっていきたいと思いました。
杉谷拳士さん:
僕が生きてきた中で、大切にしてきたことを話した。きょういる仲間たちや人の繋がりを大切にして、これから前に進んでいってほしい。