Bリーグ島根スサノオマジックは9日からチャンピオンシップ準々決勝での琉球ゴールデンキングス戦に臨みます。今シーズンの西地区王者で、島根にとって最大のライバルでもある琉球との決戦はまさに「絶対負けられない戦い」です。
元スサノオ戦士で、バスケットボールコメンテーターの朴航生さんに島根が勝利するためのポイントを聞きました。

シーズン成績37勝23敗。2年ぶりにつかんだ「王座」への挑戦権。

ジェームズ・マイケル・マカドゥ選手:
島根は自分にとって全て。

安藤誓哉選手:
最後はファンの皆さんと一緒に有終の美を飾れるように。

北川弘選手:
島根全体の思いを背負って戦ってきたいと思います。

ポール・ヘナレ体制4シーズン目の集大成。悲願の頂点を目指すチャンピオンシップがついに幕を開けます。
そのCS初戦で相まみえるのは、西地区王者の琉球ゴールデンキングス。今シーズンの対戦成績は島根3勝、琉球1勝で、Bリーグ発足後では初めて琉球に勝ち越しました。
それでも勝率で島根を大きく上回り、西地区を制した琉球。その強さを元スサノオ戦士で、バスケットボールコメンテーターの朴航生さんはこう分析します。

バスケットボールコメンテーター・朴航生さん:
琉球の強みは間違いなく「リバウンド」。リーグ屈指、史上最高にリバウンドが強いチームだと思います。

琉球の強さの一つが「リバウンド」で、今シーズンはリバウンド獲得数がリーグトップ。その中心を担うのが…過去3回リバウンド王に輝き、今シーズンもリーグ3位のジャック・クーリー。1試合平均9.9リバウンドを誇り、琉球の大黒柱です。
これまでの対戦でも島根は幾度となく苦しめられてきました。さらに…。

朴航生さん:
沢山の選手がしっかり試合に絡めて、どの選手もその瞬間、瞬間で、役割をこなしにいける、遂行力のそれぞれの高さが非常に際立っている。

強さの源の2つ目は厚い選手層です。ベンチスタートの選手も含め、全員がしっかり仕事をこなす総合力の高さが、琉球の安定した強さにつながっています。

対して、2年ぶりにCSに挑む島根の強みは…。

朴航生さん:
スタイルの違いはありながらも、島根も今季の強さの一つはリバウンドになっているのかなと思います。

島根の強さの源に挙げたのがこちらもリバウンド、そして機動力です。

朴航生さん:
インサイドに入り続ける琉球のクーリー選手のようなタイプがいる訳ではなくて、全員が外も中も動きながらリバウンドを確保していく。

リバウンドでは、実は島根も引けを取りません。今シーズンは獲得数リーグ3位につけています。
今シーズン加入のマカドゥ、そしてエヴァンス・ルークは高さと機動力を併せもつ「動けるビッグマン」。この2人がゴール下どれだけ強みを発揮できるかが勝利のカギを握ります。
そして島根の強さ2つ目は…。

朴航生さん:
安藤選手、そしてケイ選手の2人のパワーですね。個のパワーというのも非常に高い所にある。

もう一つの島根の強さが主力選手の得点力です。ダブルキャプテンの安藤誓哉とニック・ケイ。最強のエース2人が、いつも通りの働きを見せられるかが勝利の行方を左右しそうです。

朴航生さん:
その部分に関しては、琉球は人数をかけて食い止めなければいけない。それぐらいのパワーがある選手が軸にあるという所は、非常に有利であると思います。

それではズバリ、琉球戦での勝利のポイントは。

朴航生さん:
やはり琉球は、インサイドは絶対に死守したい。その上でリバウンドを確保したい。
なのでアウトサイド(スリーポイント)は打てるギャップが必ず生まれる。そこをしっかり打ち切って決めていくこと。

ゴール下を固めてマークが薄くなったアウトサイドからの攻撃。日本人選手を中心に島根のシューター陣がどれだけスリーポイントを沈められるか…琉球撃破の決め手になりそうです。

運命の決戦はアウェイの沖縄アリーナで行われます。
CSは2戦先勝方式、先に2勝を挙げたチームが準決勝に進出します。
朴さんは「間違いなく勝っても負けても2勝1敗となりゲーム3までもつれる激しい闘いになるだろう」と話していました。
先日の会見で安藤選手が推していた津山選手が、ふるさとの沖縄で古巣との対決でもあり、地元沖縄でその爆発力に期待です。

TSKさんいん中央テレビ
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