全国の書店員が投票で選ぶ「本屋大賞」に選ばれた、岩手県花巻市出身で県内に住む作家・阿部暁子さんが県庁を訪れ喜びを語りました。

花巻市出身の作家・阿部暁子さんが書いた「カフネ」は4月、全国の書店員が「一番売りたい本」を投票で選ぶ本屋大賞に選出されました。

5月9日は県庁を訪れ、達増知事に受賞の喜びを報告しました。

「カフネ」は弟を亡くした主人公と弟の元恋人が食べることを通じて距離を縮めていく「食と愛の物語」です。

阿部暁子さん
「岩手で暮らしながら小説を書いてきたが、身近な人やそれだけではなく県内各地の方々が祝福をしてくれて、今少しずつ実感と喜びをかみしめている」

カフネをあっという間に読み終えたという達増知事は「県出身者で初めての受賞に大変喜んでいる。岩手の文学がさらに前進すると思う」と称えました。

阿部暁子さん
「『情景描写が良い』と褒めてもらったことがあって、自然豊かな中に暮らしていることが小説につながっているのかもしれない」

阿部さんは今後、岩手を舞台にした作品も手がけていきたいと話していました。

岩手めんこいテレビ
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