新聞の「お悔やみ欄」を見ては、空き巣を繰り返していた男の裁判。
9日、判決が言い渡されました。
笹野邦俊被告(75)は2024年11月、佐賀県内の住宅に侵入し現金30万円を盗んだ罪に問われています。
その笹野被告が先週FNNの取材に応じ、空き巣の手口を明かしました。
笹野被告が明かした盗みの手口は、亡くなった人の住所や通夜の時間などが記載されている新聞のお悔やみ欄を確認し、留守宅に忍び込むというもの。
また、犯行を繰り返した理由は現在、刑務所に服役している19歳年下の妻の逃亡を手助けするためでした。
笹野被告:
俺の人生の半分以上は刑務所よ、40年以上は。でも俺は嫁さんと5年前に知り合って、嫁さんがいるだけで幸せ。毎日刑務所にいる嫁さんに手紙を出している。愛しているよって。
そして迎えた9日の判決公判で裁判官は、犯行を「新聞のお悔やみ欄を見て、通夜で留守にした家を見繕う手口は一定の計画性があり人倫にもとる」と非難。
そのうえで再犯の恐れも相応に高いとして、笹野被告に懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。