EU(ヨーロッパ連合)は9日、ロシアのウクライナに対する「侵略の罪」を裁く特別法廷を設置すると発表しました。
EUによりますと、特別法廷はウクライナとヨーロッパ評議会の合意に基づいて設置され、ウクライナに対する「侵略の罪」について責任を負うロシアの政治的、および軍事的指導者を捜査し、裁判にかける権限を有します。
プーチン大統領やラブロフ外相などが対象になるとみられます。
今後、特別法廷が設置されるとウクライナの警察など捜査当局は、「侵略の罪」に関する捜査や起訴を特別法廷の検察官に付託することができるようになるほか、EUの専門機関が収集した証拠についても特別法廷で捜査を行うことになります。
ロシアの「戦勝記念日」に発表することで、国際社会として連携を示し、ロシアへの圧力を強める狙いもあります。