列島に初夏の嵐が襲来。
9日夜から10日にかけ、警報級大雨の恐れが出ています。
午後2時ごろの長崎・五島市では、局地的に降る激しい雨で道路が冠水。
歩く人の足首付近まで水位が上がっていました。
台風並みの暴風となる恐れがある“メイストーム”(5月の嵐)が列島を縦断しています。
市内の福江空港では5月の観測史上最大となる1時間に62mmの雨が降りました。
また、最大瞬間風速20.6メートルの強風も観測。
傘をさすことを諦め、ずぶぬれになる学生たちの姿が見られました。
午後4時ごろの山口・下関市。
車のフロントガラスを打ち付ける大粒の雨。
車から出ることをためらう激しさです。
列島に5月の嵐が襲来。
佐賀・唐津市の唐津城は激しい雨で辺りがかすんで見えます。
海は白波が立ち、大荒れとなり各地に影響をもたらしています。
午前9時前の北九州市小倉北区では、傘を斜め前に倒し強い風から身を守るように歩く人が多く見られ、あちこちで傘がひっくり返っていました。
北九州市八幡では午前9時半過ぎに最大瞬間風速15.2メートルの強風を観測。
関東は、10日にかけ5月の嵐、メイストームの影響で警報級の大雨の恐れがあります。
9日も多くの人でにぎわう東京・上野。
この週末に東京で最も早い夏祭り“下谷神社大祭”が行われます。
その激しさから「けんか祭り」として知られ、みこしが練り歩く狭い路地では店がシャッターを閉めて対策。
見物客もうかうかしていられません。
祭りがヒートアップすると、乱闘騒動が起きるほどです。
会場周辺で聞かれたのが、週末の天気を心配する声でした。
また、祭り客からの集客を期待する飲食店からは「人がたくさん出てきてくれると、天気ちょっと悪いみたいなんですけど。最近の雨がどういう感じになるか分からないですけどね。天気予報が外れることを期待して」という声が聞かれました。
最新の予報では、10日の朝、近畿、東海、関東で警報級の大雨となる恐れがあります。
交通機関の乱れなど最新の情報に警戒が必要です。