多くの観光客が行き交うJR博多駅(福岡市)では、GW期間中、駅や列車の「忘れ物」の数が一気に増えたといいます。
◆JR九州 中川知未さん
「こちらが忘れ物を保管している棚です」
福岡都市圏を走る列車の忘れ物はすべて博多駅に届くことになっていて、今年の連休中は1日に約100件、普段と比べて2倍以上の忘れ物が届けられたといいます。
忘れ物の種類はスマホから定番の福岡土産まで、実に様々。
◆JR九州 中川知未さん
「この靴はコンコースのところにあったみたい」
Q.靴なかったら帰れないですよね
◆JR九州 中川知未さん
「だからお客様どうやって帰ったのか…」
◆JR九州 中川知未さん
「焼肉のタレとかお野菜ですね。おそらくBBQしようと思って買われたお客様がそのままお忘れになったみたいですね」
Q.どうされたんですかねBBQは
◆JR九州 中川知未さん
「もう1回また買いに行かれたのか…」
Q.今年のGWで印象的だったのは?
◆JR九州 中川知未さん
「きのう届いたアンプです。最初ボストンバッグかなと思って開けたらアンプが入っていて、コインロッカーのところに置いてあったみたいで。もしかしたらコインロッカーに入らなくて、お客様が置いていたのかなと思うんですけど。きのうの夕方ぐらいには受け取りにいらっしゃった。持ち主が見つかってよかった」
駅構内にある忘れ物の問い合わせ窓口には7日、連休明けということで朝から続々と忘れ物を探す人が訪れていました。
Q.何をなくされたんですか?
◆忘れ物をした人
「折り畳みの財布なんです、黒の。お金は結構入れとる」
Q.どれぐらい?
◆財布を忘れた人
「10万円ぐらいは」
やってきたのは佐賀県に住む夫婦。
6日、福岡に遊びに来て家に帰る際、駅の券売機に財布を置き忘れたということですが…
◆駅員
「中身をご確認ください」
◆財布を忘れた人
「あります」
無事見つかったようです。
◆財布を忘れた人
「夕べからほとんど寝られなかった。本当にありがとうございます」
別の人は…
Q.何をとりにきた?
◆忘れ物をした人
「バッグです。きのう『ゆふいんの森号』に乗る前に(駅の)トイレに行って、トイレが狭かったから後ろの棚にあげて、急いでいて置き忘れて」
こちらの女性は博多と由布院を結ぶ特急列車「ゆふいんの森号」に乗る直前に駅のトイレにバッグを置き忘れたといいます。
◆バッグを忘れた人
「列車に乗っていて生きた心地がしなかった。『ゆふいんの森号』の乗務員に話をしたら(博多駅に)連絡をとってくれて。すごく優しい方で。久留米までの30分で(駅員が)『それらしきものがあるから楽しんでください』と言われて。その方に感謝しています」
こうした駅や列車での忘れ物は、駅で3~4日保管されたあと警察に届けられますが、その費用はすべて鉄道会社が負担しています。
◆JR九州 中川知未さん
「皆さん旅行とか遊びに出かけるときに、普段身に着けないものとかを持っていかれるので、それを座席の上に置いたり荷物棚に置かれたりしてそのまま列車に忘れたという人が多いので、いま一度、列車を降りる際は自分の座席を確認していただければ」