福井県若狭町でフルサービスのガソリンスタンドを経営する「上中石油」が福井地裁敦賀支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。
民間の調査会社・帝国データバンク福井支店によりますと、上中石油は1956年に創業、1965年に法人化し国道27号と303号が合流する交差点でフルサービスのガソリンスタンドを経営していました。
1994年12月期には約3億8400万円を計上していましたが、セルフスタンドの台頭や舞鶴若狭自動車の開通による交通量の減少などで業況が悪化。加えて、コロナ禍でガソリンの需要が減少したことや原油高による価格転嫁が進まなかったことなどから、2024年12月期には売り上げが約1億1000万円にとどまり、約700万円の損失を計上しました。
建物の老朽化や経営者の高齢化、後継者が見つからなかったことから事業継続を断念し、今回の措置に至りました。
負債は債権者31人に対し約9200万円です。
