自民党の西田昌司参議院議員が沖縄県糸満市のひめゆりの塔の説明について「歴史の書き換えだ」などと発言したことを巡り、玉城知事は「沖縄戦の実相を歪める認識錯誤も甚だしい」と述べるなど、反発が広がっています。

自民党の西田昌司参議院議員は5月3日に那覇市で講演した際、ひめゆりの塔の説明について「日本軍が入ってきてひめゆり隊が死ぬことになった。アメリカが入ってきて沖縄は解放されたという文脈で書いている。歴史の書き換えだ」などと発言しました。

▽玉城知事:
沖縄戦の実相を歪めるという由々しき発言です。私は認識錯誤も甚だしいと思います

県議会は与党会派が西田議員に抗議し謝罪や発言の撤回を求める構えで、中立会派にも反発が広がっています。

▽日本維新の会 大田守県議(糸満市選出):
広島・長崎でも同じことが言えるのか、沖縄県民の尊厳を壊しかねない。しっかりと抗議すべきだと思っている

また、公明党県本部は「戦争体験者や遺族、県民の心を深く傷つけ踏みにじる行為で断じて容認できない」としています。

県議会では5月7日午前11時から議会運営委員会が開かれ、与野党が抗議決議に向けた対応を協議していて、野党・自民党会派は県連として党本部に抗議する方向で調整している事を明らかにしました。

沖縄テレビ
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