主に子供が感染し激しいせきが続く「百日ぜき」が静岡県内で流行しています。患者数は6年ぶりの高水準となっていて連休明けのさらなる感染拡大が懸念されています。
浜松市中央区の小児科医「チルドレンクリニック」。この日はせきの症状を訴える2歳の女の子が受診しました。
診察する医師:
朝晩だけなら百日ぜきの心配はまずないと思う。日中もひどくなるし、夜眠れないくらいになってくるので
百日ぜきとは2~3週間ほど激しいせきや吐き気が続く感染症で乳児が感染すると重症化する恐れもあり、今年に入り都内では生後1カ月の女の子が亡くなりました。
診察を受けた女の子は百日ぜきの診断を受けませんでしたが、県内では4月の2週目には21人が感染するなど、6年ぶりに感染者が20人を超え直近でも高止まりするなど流行が続いています。
女児の父親:
保育園の先生も気をつけてくださいと言っていたので気にしていて、せきだったので怖くなって来ました
このクリニックでは小学校高学年や中学生の子供を中心に2月頃から患者が増え始め、毎週のように感染を確認していて医師はワクチン接種を呼びかけています。
チルドレンクリニック・辻 徹医師:
はしか、風疹の2期ワクチンをうつタイミングだとか、高学年で2種混合を打つタイミングで(百日咳を含む)3種混合を打つといいのかなと思います
一方で、症状としては咳だけとなるケースも多いということです。
人との接触が増えたゴールデンウィーク期間が終わり日常に戻るなか、手洗いやせきエチケットの徹底も重要です。
チルドレンクリニック・辻 徹医師:
ついつい咳だけだと学校や会社に行ったりしやすいのでそこで感染を広げたり、咳だけで病院に来たりする人も少ないので、ちょっと不安には思っています
連休明け、体調の管理に注意する必要があります。