異例の前倒し選挙がついに幕開けです。

任期半ばで前の町長が辞職したことに伴う、伊仙町町長選挙が5月6日告示され、新人同士による一騎打ちの選挙戦がスタートしました。

伊仙町長選挙に立候補したのは、届け出順にいずれも無所属の新人で、元高校校長の盛初弘さん(63)と、元町教育長の伊田正則さん(66)の2人です。

立候補の届け出は先ほど午後5時で締め切られ、新人同士による一騎打ちの選挙戦がスタートしました。

無・新 盛初弘候補(63)
「6000人の伊仙町民がすべて幸せになる。これが稼ぐ力の原点。(伊仙町は)所得が大島郡で一番低いと言われているがなんとかしたい。新しい伊仙町をつくるべく立候補した」

盛さんは鹿児島大学を卒業後、県立徳之島高校の教頭や県立蒲生高校の校長などを歴任し、町長選挙への挑戦は今回が初めてです。

町民参加の政策立案や農林水産業の振興、子育て支援の強化などを公約に掲げています。

無・新 伊田正則候補(66)
「島をアピールし島に帰りたくなるような伊仙町にするためにどうあればいいのか、伊仙町を変えていくために派閥を解消していくために決意した。子や孫に誇れる伊仙町にしていきたい」

伊田さんは、徳之島町立山中学校の校長などをへて、2022年から伊仙町の教育長に。

教育長の職を辞して町長選挙に臨んでいます。

町民主体のまちづくりや小中学生の学習環境整備、農業振興などを公約に掲げています。

ところで今回の選挙は、大久保明前町長が6期目の任期を半年ほど残して辞職するという異例の経過をたどり、当初の見通しよりも時期を前倒しして実施されました。

大久保前町長は辞職の理由について「過熱した選挙が繰り広げられる可能性があり、早急な選挙を行うことが最良であると考えた」と説明しています。

伊仙町の町長選挙をめぐっては、過去には町を二分する激しい選挙戦が繰り返されてきた経緯もあります。

伊仙町長選挙は5月11日に投票が行われ、即日開票されます。

鹿児島テレビ
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