被爆80年を迎えるのに合わせ原爆の惨禍を生き抜いた被爆樹木の苗木がニューヨークの国連本部に植えられました。

ニューヨークの国連本部に「希望」や「復興」の象徴として植樹されたのは、広島市の爆心地から530メートル地点で被爆した「柿の木」の苗木2本です。

5日に開かれたセレモニーには日本の山崎和之国連大使や国連軍縮部門のトップを務める中満泉事務次長などが参加し、苗木に土を被せました。

国連本部に被爆樹木の苗木が植樹されるのは初めてで、被爆80年に合わせ被爆樹木の保存などに取り組む広島の市民団体グリーン・レガシー・ヒロシマの協力で実現しました。

【グリーン・レガシー ・ヒロシマ 島津準子さん】
「焼け野原の中で緑を見た時の、その時の希望みたいなものを将来の世代の方たちに感じ取っていただきたいなって思います」

植樹が行われた国連本部では今月9日まで来年のNPT=核拡散防止条約再検討会議に向けた準備委員会が開かれています。

テレビ新広島
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