秋田県の無形民俗文化財に指定されている横手市の「沼入りぼんでん」が4日行われ、男衆が冷たい水に浸かってぼんでんを沼に突き立て、家内安全などを祈願しました。

「沼入りぼんでん」は横手市平鹿町荒処地区で江戸時代から続く伝統行事です。

2025年、ぼんでんの担ぎ手を務めたのは地区の代表や農業施設を新築した人など、高校生から70歳の古希を迎える男性6人です。

集落を練り歩き、沿道から「パパ頑張って!」などと声援を受けた男衆たちは厳島神社近くの弁財天沼に到着し、お払いを受けた後ぼんでんを担ぎ、沼に入りました。

多くの観客が見守る中、男衆は胸まで水に浸かり、ぬかるむ足元に気を配りながら長さ4メートルほどのぼんでんを沼の中央に奉納しました。

柴田隼人さん(農業):
「きょうは寒くて、沼の中も冷たいのかなと思ったが、沼の中のほうが温かかった。家族が仲良く過ごせる家にしていきたい」

佐藤和穂さん(会社員):
「20年ぶりで楽しかった。満足した。集落の幸せと自分の長生きを願った」

ぼんでんは稲刈りが終わるころまで沼から地域の安全を見守ります。

秋田テレビ
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