秋篠宮家の次女・佳子さまは、4月17日と18日、石川県を訪れ、能登半島地震で被災した「輪島塗」と「九谷焼」の職人らと懇談されました。
「輪島塗」の技法「沈金」の作業をご体験
日本工芸会の総裁を務める秋篠宮家の次女・佳子さまは、4月17日、石川県輪島市にある「輪島塗」の研修所・石川県立輪島漆芸技術研修所を訪問されました。
「皆さんお忙しい中お集まりいただきありがとうございます」と挨拶し、能登半島地震で被災した「輪島塗」の職人ら6人と懇談された佳子さま。「今はどのようにお過ごしでいらっしゃいますか?」と声を掛けられました。

輪島塗技術保存会の浦出勝彦会長から、自宅が全壊し、仮設工房で活動を続けているという話を神妙な表情で聞かれた佳子さま。庭に咲いていたラベンダーを表現した浦出さんの蒔絵の作品ををご覧になりました。

「近くで見てもよろしいですか」と椅子から立ち上がり、顔を近づけて作品を鑑賞し「いろんな色を入れていらっしゃるんですね」「何か匂いも伝わってくるような感じがいたします」と話されました。

続いて、研修生が輪島塗の技法「沈金(ちんきん)」を学ぶ教室へ。
能登のカニやコケモモを描いた作品に「本当に細くて細かい線ですね」「とっても、かわいらしいお花ですね」と話しかけられていました。

研修生の作品をご覧になったあと、自らも「沈金」の作業を体験された佳子さま。漆を塗った板を専用の小刀で彫って、金粉を埋め込む作業に真剣な表情で取り組まれていました。

翌18日は、小松市にある九谷焼の窯元・錦山窯(きんざんがま)を視察されました。

金箔を使い、華やかな模様を描く様子をご覧になった佳子さま。「緊張の一瞬の、(金箔を)ピタッと貼られるのは、どういう風になさっているんですか?」と尋ね、色使いや技法についても質問しながら職人と交流されました。
(「皇室ご一家」5月4日放送)