2日午前、秋田市の海浜公園にある風力発電の風車のブレードが落下し、近くには男性が倒れていて、搬送先の病院で亡くなりました。警察が落下と死亡の関連を調べています。

2日午前10時15分ごろ、秋田市新屋町関町後の新屋海浜公園の近くで「風力発電の風車のブレードが落ちている。近くに人が倒れている」と通りかかった人が119番通報しました。

落下したブレードの近くに倒れていたのは、秋田市新屋元町の男性(81)で、頭に傷があり意識がない状態で病院に運ばれましたが、その後死亡しました。

男性は作業服を着用していて、風車の支柱から数十メートル、ブレードの落下地点から約1メートル離れた場所で見つかり、そこから1メートル以内には壊れた自転車もありました。

風車はブレード3本のうち1本が根元周辺で折れ、回転せずぎしぎしと危険な音が聞こえていました。

この風車は東京の「さくら風力」が建設し、2009年11月に稼動しました。出力は1990kWh、風車の高さは約80メートルで、落ちたのは長さ40メートルほどのブレードです。

さくら風力によりますと、1カ月に1回と、年に複数回の定期点検を実施していて、4月は特に異常は見られず、風車を損傷させた原因に雷や突風が考えられるとしています。

破損した時間帯は分かりませんが、秋田市では午前7時52分から10時32分までの間に最大瞬間風速20メートル以上を観測していました。

警察はブレードの落下と男性の死亡との関連を調べています。

秋田テレビ
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