富山県高岡市議会で新たな動きです。

自民党議員でつくる最大会派・未来創政会は、市議会議員選挙と市長選挙を同じ日に実施するため、議会の自主解散を検討していることがわかりました。

市町村議会の自主解散は県内で例がなく、選挙費用の削減が狙いです。

*高岡市議会未来創政会 曽田康司幹事長
「補欠選挙が行われるのではないかということが、議会解散同日選挙の機運を高めている。今が議論するタイミングではないか」

自民党議員15人でつくる未来創政会は、2日午後に総会を開き、11月に任期満了を迎える市議選について議会の自主解散により、来月行われる市長選と同日選挙とすることについて協議しました。

会派内には市長選に立候補する市議の辞職に伴い、今年3月以降に浮上した補欠選挙の是非を巡る議論の中で、市の財政支出の軽減を図るには市議選と市長選を同じ日に実施するほうが有効ではないかという考えが出ています。

11月19日の任期満了の前に行われる市議選を6月29日に投票が行われる市長選と同じ日に実施するためには、地方自治法の規定により6月29日までの40日以内、5月20日以降に議会を解散する必要があります。

地方議会の解散について定めた特例法によりますと、解散には3/4以上の議員が出席し、4/5以上の賛成が必要で、未来創政会の試算では市議選と市長選を同日選にすると4000万円以上の選挙費用が削減できるということです。

*高岡市議会未来創政会 曽田康司幹事長
「今後も引き続いて同日選挙の可能性、(市の財政と)市民の負担軽減、経済への悪影響を回避する何らかの方策を模索していくことで(会派内の)意見の一致を見た」

市長選と同じ日に選挙を行うため自主解散した市町村議会は、過去10年で全国に5つ、県内では過去50年間1度もなく、未来創政会は今任期に限らず市議会の自主解散による選挙の同日化を模索していくとしています。

富山テレビ
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