2年後の2027年デビューを目指すコメの新品種「山形142号」の名称がついに決まり、山形・村山市の小学5年生が考えた「ゆきまんてん」に決まったと、吉村知事が発表した。

山形県が2027年デビューを目指すコメの新品種の名称が決まった
山形県が2027年デビューを目指すコメの新品種の名称が決まった
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3000件を超える応募の中から選ばれる

県が2年後の2027年にデビューを目指す県産米の期待の新品種「山形142号」の名称が4月25日に公表された。
一般からの応募総数3112件の中から選ばれ決まった名前は…。

吉村知事:
その名称は、『ゆきまんてん』という平仮名6文字であります。

応募3112件の中から、小学5年生が考えた平仮名6文字の「ゆきまんてん」に決まった
応募3112件の中から、小学5年生が考えた平仮名6文字の「ゆきまんてん」に決まった

県によると、今回初めて小・中学校にコメの新品種の名前の応募を呼びかけ、村山市に住む小学5年生が考えた「ゆきまんてん」に決まったという。

その名前には、「雪のように白く、おいしさ満点、えがお満天」のコメになってほしいとの思いが込められている。

「雪のように白く、おいしさ満点、えがお満天のコメに…」との願いが込められている
「雪のように白く、おいしさ満点、えがお満天のコメに…」との願いが込められている

吉村知事は、「『ゆき』がつくと大体おいしそうな感じがしますし、『まんてん』というのがまた。本当に素晴らしい。柔軟な発想から生まれた名前。やはり子どもは柔軟だなと思いました」と話していた。

高温に強く収量多く猛暑に耐える品種として期待

「ゆきまんてん」は、「雪若丸」と「山形122号」の2つを交配した品種で、「はえぬき」の系譜にあたる。
「雪若丸」を“親”に持ち、「はえぬき」の“ひ孫”にあたるという。

「ゆきまんてん」は「雪若丸」を“親”に持ち、「はえぬき」の“ひ孫”にあたる
「ゆきまんてん」は「雪若丸」を“親”に持ち、「はえぬき」の“ひ孫”にあたる

「ゆきまんてん」は大粒で味が良く、収量も「はえぬき」より1割程度多いとされている。
さらに、「はえぬき」よりも高温に強いことから、近年の猛暑にも耐えられる新品種として大きな期待が寄せられている。

収量が多く、高温に強いことから、近年の猛暑に耐える品種としての期待も大きい
収量が多く、高温に強いことから、近年の猛暑に耐える品種としての期待も大きい

県は2025年度、県内29カ所で「ゆきまんてん」の栽培試験を行った上で、2年後の2027年のデビューを目指す。

栽培試験を行い、2027年のデビューを目指す
栽培試験を行い、2027年のデビューを目指す

近年、「雪若丸」も県外に浸透してきたので、同じ「雪」がつくことにより、山形のコメとして早く浸透していくのではないかと思われる。

また平仮名ということで、子どもも読みやすく覚えやすい。子どもから大人までみなさんに親しまれるコメ・名前になることを期待したい。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
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