ゴーヤーやスイカなど農作物に被害を及ぼすセグロウリミバエの根絶に向け沖縄県は28日、不妊虫の試験放飼を名護市で実施しました。
セグロウリミバエはウリ科の植物をはじめ、多くの農作物に産卵し果肉を食い荒らす外来種の害虫です。
県内では2024年3月にセグロウリミバエが初めて確認されこれまでに本島北部を中心に14の市町村で見つかっています。
高良琉海子記者:
こちらのトレイから不妊虫たちが少しずつ外へ出て行きます
セグロウリミバエの根絶を目指す県は28日名護市の屋我地島で、放射線で生殖機能を失わせ不妊化したオスおよそ1万匹を試験的に放ちました。
半径1キロ以内におよそ100個のトラップを仕掛け不妊虫が移動できる距離や野生の個体との割合などを調べることにしています。
県農林水産部営農支援課 原口大さん:
いろんなデータを積み重ねつつできるだけ早く不妊虫を大量に野外に放出して、この虫を可能な限り早く収束させることを目指していま試行錯誤している所です
県は6月には毎週2400万匹のセグロウリミバエの不妊虫を放つ予定で10月にはヘリコプターを使って広い範囲に放ち一日も早い根絶を目指すことにしています。