栃木県那須塩原市の東北自動車道で2025年4月26日、乗用車が逆走して別の車と正面衝突したのをきっかけに、13人が死傷する事故となりました。「高速道路の逆走」は東海地方の高速道路でも起きています。

■「平面交差」は7カ所…高速道路の逆走は東海地方でも

「高速道路の逆走」は年間約200件発生しているとされていて、東海地方では、東名高速や伊勢湾岸道でも発生しています。

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今回の栃木県のケースは、逆走車が誤って進入したとみられるのは「平面交差」の構造となっているインターで、同様の構造のインターは東海3県にも7か所あります。

■平面交差の現状は…岐阜県郡上市の美並インターチェンジ

岐阜県を南北に貫く東海北陸自動車道の、郡上市にある美並インターチェンジもその1つです。

美並インターチェンジでは、本線への合流を促す右折の表示はありますが、道路上の色分けも薄く、わかりづらくなっています。

この平面交差する場所では、信号機はなく一時停止することになっています。

しかし、正面には右矢印の表示が並んで設置されていますが、道路上の一時停止や進行方向を示す色分けも、交差地点に差し掛かると薄くなっていて、ぱっと見ではわかりづらくなっていました。

■ドライバーに聞いた美並IC「平面交差」の印象

ドライバーに、この構造について印象を聞きました。

50代のドライバーA:
夜なんかは真っ暗になっちゃうので、わかりづらかったり。危ないかなと思いつつ、割と気を付けて通るんですけど、高齢の方とかは間違いやすいかもしれませんね。

20代のドライバー:
あまり運転しないような方だと、見て「あれ?これ行けるのかな」って一瞬迷って、たぶん左に行っちゃう。

50代のドライバーB:
あそこの交差の場合だと、行こうと思ったら右でも左でも行けちゃうので。「間違えた」がないような対策をしてもらえるといいかなと。

■ネクスコ中日本に聞いた逆走車への対応

逆走車についての対応を、ネクスコ中日本に聞きました。

ネクスコ中日本高速道路のドライブアドバイザー:
(高速道路で)「逆走車有り」といった表示が確認できた場合は、2~3台先を見ながら、前方の動きに注意しながら走行いただくことと、可能であれば次のインターまでの間に、サービスエリア・パーキングエリアがあれば一旦寄って退避していただくことで、逆走車を回避することができますので、一旦休憩に立ち寄っていただくことをオススメします。

ネクスコ中日本によりますと、東海3県の7カ所の「平面交差」のインターで、過去に逆走は発生していないということですが、ゴールデンウィークでは普段、運転に慣れていない人もハンドルを握るため、特に注意が必要です。

(東海テレビ)

東海テレビ
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