釜石自動車道・遠野インターチェンジ(岩手県遠野市)から1キロ半のところにある「道の駅 遠野 風の丘」は、のどかな田園風景の中に建ち、「民話の里・遠野」の魅力を感じることができる人気の道の駅だ。
道の駅 遠野 風の丘 新田和幸 駅長
「市外・県外の方が多く訪れるので、エントランスホールの方には観光スタッフが常駐、遠野の旬の情報を発信している」
エントランスホールでは、遠野の四季折々の見どころや食文化を紹介している。
地元の人たちが愛してやまない遠野のソウルフード「ジンギスカン」は、食べ方にも特徴がある。
道の駅 遠野 風の丘 新田和幸 駅長
「ブリキのバケツに鉄鍋を載せるのが遠野流の食べ方なので、手軽に食べられるのが魅力的な食べ方になっている」
名物・バケツジンギスカンは、眺めの良い展望デッキで食べれば、美しい風景がさらにおいしくしてくれる。
専用のバケツや固形燃料が付いた2人前セットは10月下旬まで楽しめるそうだ。
地元の農産物や加工品、地酒を買うなら「産直・物産ホール」がおすすめだ。
2025年3月発売の遠野ジンギスカンのたれの風味があふれる「ジンギスカン スナック」は、「道の駅 遠野 風の丘」の人気ランキングで2位に入るほどのヒット商品だ。
人気ランキングの上位にはスナックとともにビールが入っていて、1位は「ZUMONA(ずもな)ビール」というクラフトビールだ。
商品名の「ZUMONA(ずもな)」とは、遠野の昔話の「むがーしあったずもな」の「ずもな」のように、「~だそうな」という意味の遠野地方の方言が由来だという。
遠野市はビールの苦みと香りのもと「ホップ」の国内有数の産地だ。
道の駅 遠野 風の丘 佐々木教彦さん
「『IBUKI(いぶき)』という品種を作っている。長年生産者の方が苦労して丁寧に作り上げたホップということで評判がいい」
そのホップを使い、醸造したクラフトビールが「遠野麦酒ZUMONA」だ。
ショーケースには「ピルスナー」や「ヴァイツェン」など様々なタイプのビールが並んでいる。
道の駅 遠野 風の丘 佐々木教彦さん
「私はヴァイツェンが好きです。香りも良くフルーティーな風味があり、飲みやすいビールだと思う」
遠野は2003年「どぶろく特区第一号」に認定された市でもある。
どぶろくとは、米・麹・水を合わせ発酵させてつくる酒だ。
佐々木さんは「リメイクしたり、味を開発したり大事にされている商品」と話す。
このほか、館内ではワインやリンゴから作られるシードルなども販売している。
「道の駅 遠野 風の丘」は、遠野の魅力に触れ、ゆったりくつろげる観光拠点だ。