岩手県久慈市で4月25日、山菜採りをしていた70歳の男性がクマに襲われ頭や腕にけがをしました。
県内では今週クマの出没が相次いでいて県が注意を呼びかけています。
福永一茂アナウンサー
「久慈市宇部町の現場です。男性はこちらで車を降り150mほど入った地点で山菜を採っていたところ、クマに襲われたということです」
25日午前11時半ごろ、久慈市宇部町の山林で1人で山菜採りをしていた近くに住む70歳の男性からクマに襲われたと消防に通報がありました。
男性は顔や頭、腕にけがをして出血があり病院に運ばれましたが、会話ができる状態で命に別条はないということです。
クマは体長約1.5mの成獣とみられていて行方は分かっていません。
付近では防災無線などで注意を呼びかけています。
久慈市では4月22日にも山菜採りをしていた男性がクマに襲われて腕を骨折するなど大けがをしています。
県内ではここ数日、クマの出没が相次いでいて、24日は釜石市の保育園と宮古市の小学校でも目撃されました。
県は4月18日に「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表していて山林に入るときは「音の出るものを携帯する」「複数の人で行動する」といった対策をとるよう呼びかけています。