鳥取県米子市の60代の男性が、山陰合同銀行の行員を名乗る男からの「年金の返金」を騙る電話をきっかけに、約300万円をだまし取られたことが分かり、警察は還付金詐欺事件として捜査しています。

被害にあったのは、米子市の60代の男性です。
鳥取県警の調べによると、4月15日に自宅にいた男性の固定電話に電話があり、「音声ガイダンス」よる返金についてのアナウンスに従って電話機のボタンを押すと、電話に出たのが、山陰合同銀行の行員を名乗る男だったということです。

男は「年金の返金分がある。みずほ銀行から返金が振り込まれる。どの口座に送金すればよいか」と言われ、銀行以外のATMに行き、到着後に電話をするよう指示されたということです。
これを信じた男性は、ATMで男から教えられた「+」から始まる番号に電話をかけ、指示されるままにキャッシュカードをATMに挿入して数字を入力するなどしました。

翌16日にはスマートフォンに電話があり、「手違いがあり送金できなかった」ことを理由に、「もう一度前日と同じATMで手続きをしてほしい」と言われ、指示されるまま同様の操作をしたということです。

さらに17日にもスマートフォンで電話を受け、「あなたの口座にちゃんと送金があるか確認する」などの理由で、ATMで同様の操作をしてしまったということです。

男性の取引で詐欺を疑った金融機関からの通報を受けて警察が連絡した結果、あわせて299万4888円をだまし取られたことが分かりました。

警察は、ATMで払戻金は受け取れず、「ATMに着いたら電話して」、「電話で操作方法を教えます」という文言などは詐欺を疑ってほしいと呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
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