カープ田村選手の特集です。プロ4年目、新たな打撃フォームで結果を出し続ける若鯉を直撃しました。
今月5日のDeNA戦。
同点の延長11回、打席には『背番号60 田村俊介』
<実況>
(深井アナ)
「初球を捉えた!右中間だ!伸びていくのか!?伸びていくのか!?入った!!」
待望のプロ初アーチが、劇的なサヨナラホームラン!メモリアルな一発を放った21歳の若鯉に『全力応援スポーツLOVERS』の佐竹佑一さんが直撃です!
― あのサヨナラホームラン!私もうひっくり返りました!改めてあの打席のことを思い出してほしいんですけども」
【60 田村俊介 選手】
「もう真っすぐ1本で決めていこうと思って、あの打席はそれだけ準備して入りました」
― ベンチの方を見ました?
【田村選手】
「ホームベースの方を見ましたね。これがサヨナラホームランだなと思って。今までテレビで見ていたものが、3塁ベースの方向から見えていたので、うわ…すげえって思って、めちゃくちゃ嬉しかったですね」
― 今までの野球人生の中で、あの打席、あのホームランは何位ぐらい?
【田村選手】
「いやあ1位ですね!」
高卒4年目の今シーズン、規定打席に達していないものの、プロ初アーチを含め、ここまで打率3割越えと、好調をキープしている田村選手。
<打率 .325 ホームラン1 安打13 打点4 (4月22日試合前時点)>
本人も状態の良さを感じているようで…。
― コンディション的には今どんな感じ?
【田村選手】
「そうですね…まあ絶好調は絶好調です!」
― 絶好調出ました!シーズン入る前は今みたいな活躍を想像できていましたか?
【田村選手】
「去年と同じことにならないようにという目標で今年キャンプをずっとやってきたので、去年よりは良くなるだろうとは思っていましたけど」
初の開幕スタメンを掴み取った昨シーズン。
しかし、思い通りの結果を残すことができず、課題の残るシーズンに…。
「去年と同じ失敗は繰り返さない」
田村選手は強い気持ちで準備を進めてきました。
【田村選手】
「自分もまだまだ引き出しが少ない中で、イケイケで行ってしまって、簡単にやられてしまう、同じやられ方をずっと続けてしまうっていう反省がずっとあって、どういう風にすれば同じやられ方をしないのかっていうのをずっと考えて、色々なコーチの方からお話を聞いて、色々組み合わせていった結果、ちょっとずついい感じになってきているのかなと思います」
その中で見出した『新打法』に、今シーズン好調の秘密が…。
そこで行き着いたのが、???打法。
今シーズンここまでバッティング好調を維持する田村選手。
その要因に迫ると、春季キャンプで取り組んだ『新打法』に秘密が…。
田村選手本人に解説していただきました!
【田村選手】
「去年までは足を高く上げて、打ちに行っていたんですけど、そうすると僕はピッチャー側に突っ込んでしまって、こっちの足がつくと同時にこっちが出るので、前からくるボールに対して、ぶつかって当たってしまうので、ストレートが来てぶつかったときは遠くに飛びますけど、変化球とかボール球になるやつは勢いをつけている分、止まれなくて振ってしまう」
昨シーズンは、右足を上げてから地面につくと同時に、重心が前に移動していましたが、変化球でタイミングをずらされると、自分のバッティングができていませんでした。
そこで今シーズン、対応力向上のために取り組んできたのが、右足を地面に擦る様に構える「すり足打法」
【田村選手】
「今年すり足でじわっと時間をかけて前に行くと、ぶつかるんじゃなくて、重心を後ろに残しつつ、足は打ちに行けるので、後ろに残ったままボールを見て、見極めながらいけるのでぶつかるっていうよりは、見極めながら、乗せながら打てるっていうか、時間が長く見られるので」
今シーズンは、右足を上げないフォームに変更。
重心を後ろに残した状態で、ボールを見極めながら、バットが出せるように。
これにより、様々なボールに対して、柔軟な対応ができるようになりました。
実戦を重ねる中で田村選手もすり足打法には、確かな手応えを感じているようで…。
【田村選手】
「1回ファームで試合に少しだけ出たんですが、その時にその試合でホームランが出たりとか、良い感じでアプローチできたので、『あれ?行けるかも…』っていうのがあって、そこから調子が良くなってきましたね。
― 感覚はしっくり来ている?
【田村選手】
「しっくりきていますね。でもまだやり始めたばっかりなので、まだまだこれからもっともっと色々な悪いところが出てくると思うので」
― 今シーズン目標とする数字みたいなのは何かありますか?
【田村選手】
「まずは打率を上げていきたいなっていうのがあって、打率が上がれば自然とホームランも出たりとか、長打率とかも上がっていくのかなと思うので、とにかく打率をちょっと上げられるように頑張りたいとは思います。