県内の教員不足を解消するため、鳥取県と鳥取大学が連携して取り組んできた鳥取大学での教員養成機能の強化策がまとまり、22日にその改革内容が明らかになりました。

改革内容は、22日に開かれた鳥取県と鳥取大学との協議会で明らかにされたもので、鳥取県内で教員の人材を確保するため、鳥取大学の教員養成機能を強化しようと1年前から協議を重ねてきた成果としてまとめられました。

改革の具体例は、地元の高校生が鳥大に向かいやすくするため、大学入学前に講義を受講した高校生に入学後の単位を認定する仕組みや、鳥取県の教員採用試験の一次試験が免除される「地域教員希望枠」の入試方法を新設する。
定着に向けては、新たな奨学金助成制度の設置や、3年程度教員の経験を積めば鳥大の大学院へ進学しキャリアアップが図れる仕組みを作るとしています。

また鳥大で教員免許を取得できることを受験生により強く訴えるため、地域学部の「人間形成コース」の名称を変更するとしています。

平井知事:
ぜひ「教育」というワードが入った組織を大学の中でも作っていただき、教員になるならば鳥取大学を目指そうと高校生が思ってもらえるような体制づくりに、地域も一緒になって取り組んでいきたい。

鳥取大学・原田省学長:
この地を良く理解して、この地域で働きたいと強く希望される方を作っていきたい。

鳥大によると、教員採用一次試験免除の「地域教員希望枠」については既に文部科学省に申請していて、2026年度の入試から導入する方針で、そのほかの取り組みについても県と連携して進めていくとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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