世界自然遺産の島・屋久島で、岩崎産業が環境に配慮した電気バスを導入することになり、21日、鹿児島県屋久島町で納車式が行われました。
国内で初めて納車された、中型電気路線バス「ELEC CITY TOWN」。
韓国の大手自動車メーカー、ヒョンデモーターカンパニーが開発した車両で、試乗してみるとエンジンを搭載してないため振動が少なく、電気バスならではの静粛性も確認できました。
「屋久島でのゼロエミッション」化を目標に、鹿児島市に本社を置く岩崎産業が導入したもので、21日開かれた納車式には岩崎芳太郎社長とヒョンデモーターグループ張在勲副会長らが出席しました。
電気バスの導入について張副会長は「カーボンニュートラルの実現に向けた大きな一歩」と話し、関係者はテープカットで納車を祝いました。
岩崎産業・岩崎芳太郎社長
「EVバスが走って10年20年経ったら、本当にゼロエミッションになるのでは。夢じゃなくて(実現が)見えてきた」
今回5台が納車された「ELEC CITY TOWN」は、災害時には電源車として電力の供給もできるということです。
岩崎産業によりますと、路線バスへの導入は早ければゴールデンウイーク明けになるということです。