茨城・古河市で2日深夜、中古車販売店の小屋で就寝中だった男性の6m先から1000万円の高級車が盗まれた。防犯カメラ映像では車で侵入した2人組が見張りと実行に分かれ、男性を警戒し一度退却も、その後15分で戻り盗んでいった。被害者は「起きていたら刺されたかも」と恐怖を語っている。

小屋隣での盗難も「雨で聞こえなかった」

茨城・古河市で「イット!」取材班が話を聞いたのは、1000万円の車が盗まれたという男性。犯行当日は、耳を疑う状況だった。

被害者と窃盗犯までの距離はわずか6m
被害者と窃盗犯までの距離はわずか6m
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車が盗まれた被害男性は「(盗まれた)車がここにあって、自分はあの部屋にその日、寝てたんですよ」と話す。

窃盗犯までの距離、わずか6m。まさに目と鼻の先の犯行を防犯カメラが捉えていた。

バックで入ってきた不審な車
バックで入ってきた不審な車

中古車販売店で2日午前3時過ぎ、バックで入ってきた不審な車。
この時、男性は画面右下の小屋で就寝中だった。

車から降りた2人組の狙いは、左下の白い車。1人がまっすぐに向かうとドアを開け、車内へ。

男性はこの距離にいれば盗まれるはずがないと、カギはかけていなかったという。

もう1人は見張り役だろうか、小屋に近づき、周囲をキョロキョロ。
窃盗犯と鉢合わせしかねない危険な状況だ。

記者が「物音はした?」と聞くと、車が盗まれた被害男性は「全然…。雨で聞こえなかった」と答えた。

約4分後現場に動きがあった。見張り役が小屋にさらに近づき、じーっと見ている。

慌てて車に戻り逃げて行った2人
慌てて車に戻り逃げて行った2人

男性に気がついたのか、見張り役が隠れるように仲間の元へ行き、2人は慌てて車に戻って逃げて行った。

15分後に戻り高級車を堂々と盗難

しかし、これで一安心。とはいかなかった。

15分後、画面左下から、抜き足、差し足。怪しさ全開の歩き方で戻ってきたのだ。

そして、車は盗まれてしまった。

男性によると、持ち去られたのは約1000万円で購入したという高級車。
窃盗犯とのニアミスに恐怖を覚えたという。

「起きてたら刺されたかと思うと怖い」と話している車が盗まれた被害男性
「起きてたら刺されたかと思うと怖い」と話している車が盗まれた被害男性

車が盗まれた被害男性は「(犯人が)持ってたタオルみたいな中にナイフを持っていたら、起きてたら刺されたかと思うと怖い」と話している。
警察は窃盗事件として捜査している。
(「イット!」4月18日放送より)

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