『インクルーシブ』という言葉を、近年耳にすることが多くなってきたのではないでしょうか。
互いの個性を尊重し、共生していこうという考え方です。
この『インクルーシブ』に基づいた取り組みを進める熊本市に、18日大手文具メーカーが、誰もが使いやすいハサミなどを寄贈しました。

18日は、コクヨ・サステナビリティ推進室の井田幸男理事らが、熊本市の大西市長にハサミ500丁とイス5脚を寄贈しました。

【大西市長ハサミを使う】
大西「これは左で使うと余計分かりますね。サクサクいきます」
井田「『サクサ』と言います」
大西「それで『サクサ』」

利き手が右でも左でも切りやすいハサミは、コクヨが障害のある人とともに作った製品の一つ。
熊本市職員もこのハサミの使い心地を体験しました。

【利き手でない左手で使った職員】
「スーッと入っていく感じで、(右手で使うときと)変わらないくらい使いやすかった」

【イスに座ってみた尾谷いずみキャスター】
「立ち上がりやすい、座りやすい絶妙な高さ。そして引手のようなものがグルッと周りについていて、どこをつかんでも動かしやすくなっています」

イスは市のビジネス支援施設『クロスポイント』に、そしてハサミは市内の保育園や
小・中学校などに贈られます。
また、熊本市は6月に事務用品の一元管理を行うワークステーションを開設。
そこで働く職員として障害者を近く新たに採用する予定で、寄贈されたハサミはここでも使われることになっています。

テレビ熊本
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