タケノコが敷き詰められたアツアツの炊き込みご飯。今が旬の“春の味覚”です。
しかし2025年のタケノコは、不作により4月上旬の卸売価格が2024年に比べ1.5倍に高騰。さらにタケノコの産地では、気になる異変が起きていました。
取材班が向かったのは、タケノコの名産地、千葉・大多喜町の「平沢たけのこ村」です。超新鮮なとれたてのタケノコを使った炊き込みご飯が楽しめるこの施設。
しかし、タケノコが生えているはずの竹林へ向かうと、生い茂っていた竹が枯れ果て、川を覆うように倒れてしまっていました。
さらに進むと、根元から割れた竹や枯れ果てた竹が道をふさいでいました。
平沢たけのこ村・国東文幸代表:
おいしいタケノコも採れていたが、今はタケノコは採れる状態でなくなってきた。
こうした現象は2025年、全国で同時多発していて、岡山県の神社でも竹が花を咲かせたあと枯れてしまっていました。
施設の代表が口にしたのは、不思議な言い伝えです。
平沢たけのこ村・国東文幸代表:
昔から竹は“花が咲いたら枯れる”という言い伝えがあったが、花が咲いてこれだけ全滅して枯れてしまうとは私も思わなかった。
“咲いたら竹が枯れる”という竹の花を求め、取材班は神奈川・横浜市にある植物園へ。
世にも珍しい竹の花。
その開花周期は一生に一度出合えるか分からないレベルだとか。
横浜市こども植物園・速水善浩さん:
“120年に1度”開花すると言われています。(主要な竹)ハチクは種子がつかないと、花が終わったら稈(かん)の部分が枯れてしまう。
“120年に一度しか咲かない花”が咲いたあと枯れるというハチク。
なぜ竹が枯れてしまう現象が今、全国で同時多発しているのでしょうか?
横浜市こども植物園・速水善浩さん:
同一クローンが各地に散らばっている。“体内時計”というか(同じ)種類で“開花サイクル”は決まっていると思う。