老舗百貨店の新店舗です。3月末に閉店した長野県松本市の「井上百貨店」。4月12日、店で人気が高かったブランド品や学生服を扱う小規模店舗が駅前にオープン。早速、多くの買い物客が訪れました。
婦人服に、オーダースーツ、ハンカチも。
12日松本駅前にオープンした「井上サテライトプラス」です。
客(市内から):
「きょうオープンと書いてあったので、これは行かなくちゃと思ってきました」
井上・井上博文副社長:
「松本の城下町の中で、井上百貨店があり続ける。今までの得意さまやお客さまとの育んだ絆や関係を続けていきたいという思いでサテライトショップを再開する運びとなった」
昭和54(1979)年から駅前に本店を構えた「井上百貨店」。多くの客が訪れ市街地のにぎわいをつくり出してきました。
しかし近年は、大型ショッピングモールの出店や、建物の老朽化もあり、駅前本店を閉店し、山形村のアイシティ21に統合することになりました。
井上裕社長:
「長い間、井上百貨店駅前本店、応援していただきましてありがとうございます」
3月31日、45年の歴史に幕が下ろされました。
店員:
「開店でございます」
閉店から約2週間。本店のすぐ近くにオープンしたのが小規模店舗「井上サテライトプラス」です。
売り場面積は500平方メートル、本店で人気が高かった婦人服やファッション雑貨のほか学生服を扱う窓口も入っています。
駅前での営業継続を願う市民の声が多かったことも出店を決めた大きな理由の1つです。
なじみの店員と再会も。
初日は開店を待ちわびた多くの客でにぎわいました。
客(市内から):
「春夏に向けて明るめのきれいな洋服が欲しいと思って」
客(市内から):
「出かけるときに洋服がなかったら(買いに)来られればいいなと」
井上・井上博文副社長:
「またお客さまとの関係を保つことができるのは、本当にうれしい。ゆっくりと買い物を楽しんでいただけるような品ぞろえや接客に心掛けて頑張りたい」