3月28日にミャンマー中部で発生した大地震から11日で2週間が経つ中、山陰からも支援の輪が広がっています。支援活動の取り組みとその思いを取材しました。

束村康文さん:
大丈夫だったのかなと…連絡が取れないので、今でも心配しています。

ミャンマーにいる友人の安否を心配するのは、島根県邑南町に住む束村康文さんです。
ミャンマーでは3月28日にマグニチュード7.7の大地震が発生。死者3600人以上、今も145人の安否がわかっていません。
束村さんが勤務する一般社団法人は、2011年からミャンマーの障害者支援団体と連携してミャンマー人の研修生を島根県内の社会福祉法人に受け入れるなど、人材交流を続けてきました。
束村さん自身も何度もミャンマーに赴き、現地には知り合いが多くいますが、2週間経った今もそのほとんどの人と連絡が取れていないといいます。その理由は…。

束村康文さん:
ミャンマーは軍事政権なので難しいんです。情報を送ったり、彼らが動くのが難しい。

ミャンマーでは内戦が続き、軍による情報統制が厳しく敷かれています。さらに内戦の影響で、外国からの支援受け入れにも支障が出ているといいます。そのため束村さんは「確実に届けられる支援をしたい」と、交流を続けてきた現地の障害者支援団体に直接義援金を送ることを思い立ちました。

束村康文さん:
島根で募金をして、ミャンマーの事を分かってもらう。両方を一緒にやっていこうと思う。

束村さんは、ミャンマーとの交流が一日でも早く再開されることを願っています。

束村康文さん:
お互いの関係は、国がどうなっても変わらず続く事なので、引き続きやっていきたい。

TSKさんいん中央テレビ
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