秋田市の穂積志市長が任期満了を迎え、11日が最後の登庁となりました。見送りに集まった職員や市民への感謝の言葉で16年間を締めくくりました。
11日正午過ぎ、秋田市役所1階のホールに姿を現した穂積市長。市の発展のため共に汗を流した多くの職員に出迎えられました。
16年間の活動を振り返る動画がスクリーンに映し出されると、穂積市長は感慨深げに眺めていました。
穂積市長は、県議会議員を経て2009年の秋田市長選で初当選。以来4期16年にわたって県都・秋田市のかじ取り役を務めてきました。
2021年には、1期目の公約に掲げJRなどとの協議に奔走した泉外旭川駅が開業。2023年には記録的な大雨に見舞われました。7000棟を超える住宅が浸水などの被害を受け、穂積市長も対応に追われました。
一方、肝いりのプロジェクト・外旭川地区のまちづくり事業は、計画を進めるために必要な県からの同意を得られなかったり、柱の一つだった新しいスタジアムの建設場所が八橋に変更されたりと見直しを迫られ、在任中に推し進めることができませんでした。
志半ばでの退任となりましたが、集まった職員や市民を前に「初当選の時の顔を見ると若いなと、段々やつれてきて髪もなくなったなと。16年間、秋田市の発展のために皆さんと仕事ができて市政を前に一歩も二歩も進められた。それも皆さんの協力があったからこそと改めて感謝を申し上げる」と述べました。
このあとハイタッチで職員に見送られた穂積市長。通い慣れた市役所を後にしました。