市街地の3分の2を焼き尽くした鳥取大火の発生から4月17日で73年になるのに合わせて、被害状況や復興の様子を記録した写真や資料を展示する企画展が開かれています。貴重な初公開の写真帳も紹介されています。

散乱したがれきを集める多くの人…。1952年4月17日に発生した鳥取大火直後に撮影された写真です。
11日から鳥取市の県立公文書館で始まった企画展「立ち上る鳥取市」。公文書館では鳥取大火の記録を次の世代に伝えようと、10年前から毎年この時期に企画展を開いていて、今回は初公開の写真帳を中心に合わせて15点の写真や資料が展示されています。

写真帳には、割れた陶磁器が散乱している写真や、校舎が焼失した小学校の校庭で「こどもの日」を祝う子どもたちの写真などが収録されていて、被災直後の悲惨な状況から徐々に復興に向けて進んでいく様子を知ることができます。

収録された写真の撮影者など詳細は不明ですが、大火を知らない世代も多くなる中、当時の様子を知るうえで貴重な資料といえます。

訪れた人:
災害の中で鳥取市が復活してきたことに思いを巡らせて写真を拝見させていただきました。鳥取の方の生きる力を実感しました。

鳥取公文書館・池本美緒さん:
写真帳のタイトル通り、立ち上がる鳥取市ということで、復興に向かっていく様子も写されていたりしますので、来館者の方にはこういった大災害があったということを知っていただくきっかけとなればと思っています。

企画展「立ち上る鳥取市」は、4月28日まで鳥取市の県立公文書館で開かれています。

TSKさんいん中央テレビ
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