出雲市の4つの小学校が統合して新しい小学校「旅伏小学校」が開校し、11日に記念の式典が開かれました。新しい校歌には、閉校した4校の歴史を引き継ごうという思いが込められていました。

出雲市の旅伏小学校。西田、鰐淵、北浜、国富の4つの小学校が統合し、4月に開校した新しい小学校です。
島根県産の木材を使用して作られた校舎。市が20億円かけて建設しました。

櫃田優果記者:
こちらのエレベーターの緑色、階段は赤色と、青色。これらの色は新しい校章の色をイメージしています。

11日に開校を祝う記念の式典が開かれ、全校児童約200人のほか、地域住民など合わせて約350人が参加しました。

旅伏小学校・松本茂校長:
伏したものを起こす未来へ、旅する力を育む旅伏小学校になってほしい。4校の伝統を生かしながらより良い学校にしていきたいという気持ちを高めています。

在校生代表・福田悠心さん(元西田小学校・6年生):
4つの学校が一緒になるということは、国富、西田、鰐淵、北浜のいいところがあわさるということです。みんなで協力し合い、たくさんのことに挑戦できる学校を作っていきたいです。

市から校旗が授与されたあと、子どもたちは元気いっぱい新しい校歌を歌いました。

出雲市出身の作詞家の角直之さんが作詞したこの校歌には、隠されたメッセージが…。

旅伏小学校・松本茂校長:
西田、鰐淵、国富、北浜の小学校名が使われています。

よく聞いてみると…「田」畑うるおす「富」める水 やがて流れも「淵」となる 「浜」に居並ぶ…。

西田の「田」、国富の「富」、鰐淵の「淵」、そして北浜の「浜」。
歌詞には閉校した4校の校名が一文字ずつ使われています。

旅伏小学校・松本茂校長:
4つの地区を私たちもふるさとと捉えて、これから学んでいこうと子どもたちにも伝えているので、その意味でもこの校歌が良い材料になるんじゃないかなと思います。

長い歴史に幕を下ろした4校…その記憶は校歌を通じて未来へ受け継がれていきます。

TSKさんいん中央テレビ
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