熊本市の多くの中学校で4月10日に入学式が行われた。多様性などを重視した『共通標準服』が導入されて初めての入学式。生徒たちにそれぞれの制服を選ぶ理由を聞いた。

熊本市立中学校で『共通標準服』

熊本市立北部中学校ではこれまで、男子は学ラン、女子はジャケット・ワンピースの制服だったが、2025年度から男女共用型の『共通標準服』が導入された。新入生の服装は学ランや、ブレザー、チェックのスカートなどさまざまだ。

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『共通標準服』とは生徒に新たな選択肢を提供するため、機能性や多様性などの観点から選ばれた共通の制服だ。北部中学校の新入生代表の城陽翔さんは「一度しかない中学校生活を悔いのないようにするため、責任と自覚を持ち勉強やスポーツに全力で取り組みたい」と話した。

「ネクタイが大人っぽい」「学ランがいい」

新入生242人のうち共通標準服を選んだ生徒は約9割。式の後、それぞれの制服を選んだ理由を聞いてみた。

共通標準服のブレザーを選択した男子生徒は「ネクタイがいいと思ったからです」と話し、別の男子生徒も「ネクタイがあるのが、かっこ良かったし、大人っぽかったから、いいなと思った」と話す。

従来の学ランを選択した男子生徒は「僕にとっては、ネクタイはつけづらいし、おさがりの方がいいと思うから」と話し、別の男子生徒は「お兄ちゃんも着ていたし、見た目がいい色合いで、学ランがいいかなと」と、これまでの学ランも根強い人気がある。

組み合わせも自由に選べる『共通標準服』

スカートかスラックス、リボンかネクタイなど組み合わせも自由だ。

共通標準服のスカートとリボンを選択した女子生徒は「自分の個性を生かせるような制服だなと思ったからです。着ていくのが楽しみになるのかなと思います」と話し、別の女子生徒は「スカートは夏は涼しくていいなと思った」と話す。

一方、共通標準服スラックスでネクタイを選択した女子生徒は「スカートよりも動きやすいというのがあるし、小学生までズボンをはいていたし、中学校も同じズボンにしようかなと」と話し、別の女子生徒も「ズボンの方が動きやすいし、好きなのでズボンを選びました。ズボンと合わせたいからネクタイにしたいかなと思いました」と、選択の幅を楽しんでいるようだ。

快適さやデザインなどをもとに自分で選んだ制服で中学校生活が始まった。

(テレビ熊本)

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