能登半島地震で甚大な被害が出た輪島塗を次世代につなげるため、県は2027年度をめどに海外への販路拡大を見据えた新たな若手養成施設を作ることになりました。

新たな施設の基本構想を考える委員会がきのう輪島漆芸美術館で初めて開かれ、馳知事や輪島市の坂口市長などが出席しました。

新たな施設は輪島塗の若手人材を養成するためのもので、県や輪島市、経済産業省が合同で設置します。技の継承を目的とする輪島漆芸技術研修所とは違い、この施設では海外への市場拡大に向け新商品を開発するデザイナーや、販路、流通を専門とするプロデューサーも育成するのが狙いです。

馳知事:
「売れるものを作ろうと。今回の震災を踏まえたピンチはチャンスと捉えて打って出ていくそういう姿勢も持つ必要があるとそれを考えたカリキュラムをしたらいいんじゃないか。」

県は新たな養成施設について2027年度中の開校を目指す方針です。

石川テレビ
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